1日3食
365日の食事を作ることの難しさ。
高校を卒業後ホテルで修行しその後30歳でライフケアに入社致しました。
ホテルは主に一見のお客様相手に料理を作りますが、ライフケアではそこで生活している方の朝、昼、晩と365日毎日3食のお食事をご用意します。
また、高齢の方が多い為、塩分の量など気をつける事が多くあります。
そのような中で3食満足して頂かなければなりませんので、薄味でだしを強めに効かすなど、ライフケアならではの調理法を身につけていくのが難しいところでもあり、やりがいでもありました。
健康の為だけなく、より楽しみな
食事になる為に。
ライフケアでは、全てのメニューを塩分やカロリーまで計算した上で、専属の管理栄養士が献立を立てます。それに沿って我々コックは調理をするので、健康面やお味でも間違いのないものを提供できる仕組みがあります。しかし、それだけでは、昼と夜とで似たようなメニューになってしまったり、あっさりしすぎてしまったりする場合がございます。
そこで月に1度、栄養士と調理師との間で1ヶ月分のメニューの検討会議を開き、例えばこの日のお昼のそばには天ぷらをつけようなどと一つ一つメニューを吟味しています。
食後にはレストランにご挨拶に伺う事もありますし、備えられたご意見箱には今日の朝食は今ひとつだったなど、率直なご意見をリアルタイムに聞く事が出来ます。もちろん厳しいご意見もありますが、毎日ありがとう。今日も美味しかったよという手紙を頂く事もあり、そんな時は特にこの仕事のやりがいを感じる瞬間です。
常にお客様目線の企業だからこそ、
我々現場も力を発揮できます。
好みや体調が異なる中で、メンバー様全員から「美味しい」と言って頂けるものを提供するのは正直難しいところもあります。そこで、各テーブルに減塩醤油や健康に配慮した塩を設置するなど、現場の意見も柔軟に取り入れているのも中銀の良いところです。
他にも、新メニューを開発する食材検討会の定期的な開催など、常にメンバー様の視点に立って柔軟に進化し続けているという実感があります。
従業員の育成に関しても、調理師免許が無くてもライフケアの厨房に調理補助から入って、やがて調理師の免許の取得までをサポートする制度があります。
そうやってライフケアで育った若いスタッフが、やがてコックとして末永くメンバー様のお食事を作り続ける事が私の夢でもあります。
メンバー様にとって、食事はとても楽しみな事の一つです。その食事に関われているこの仕事を、私はとても誇りに感じています。これからも中銀で食を通してメンバー様とのコミュニケーションを深めていきたいと考えています。